当院で採用している眼内レンズについて
近年は付加価値の高い眼内レンズが販売されています。
当院で使用している眼内レンズは、一部特殊な症例を除いて、常に付加価値の高い高品質の眼内レンズを使用しております。
現在使用している眼内レンズは、AMO社製『テクニスアイハンス』、HOYA社製『ビビネックス』、ALCON社製『クラレオン』、
および参天製薬の低加入度数分節型の眼内レンズ『レンティス コンフォート』です。
非常に高機能な眼内レンズですが、この眼内レンズを使用するにあたって追加の費用がかかることはありません。
すべて健康保険の範囲内で使用できる眼内レンズです(多焦点眼内レンズを除く)。
これらの眼内レンズは、以下の特徴を持っています。
極小切開対応
当院で行っている白内障手術は、切開創の大きさが2.0〜2.4mmという非常に小さいもので、極小切開白内障手術といわれているものです。当然、眼内レンズもその大きさの切開創から眼内に入れることができなければなりません。当院では、開院当初より極小切開白内障手術を施行しております。
非球面眼内レンズ
通常の眼内レンズは球体の一部を切り出したような形をしており、球面眼内レンズといわれています。このタイプの眼内レンズは、球面収差といわれる収差(この場合はピントの誤差のようなもの)が生じてしまい、術後の見え方に悪影響を与える可能性があります。当院で採用している眼内レンズは、ともに非球面眼内レンズであり、球面収差を極力低減し、術後の視機能を高めることができます。
着色眼内レンズ(レンティスコンフォート以外)
通常の眼内レンズは透明な色をしています。この透明なタイプの眼内レンズを使用した場合、術後にものが青っぽく見える『青視症』が起こることがあります。これは、手術前の元々の水晶体が若干黄色く着色していることによるもので、青視症は特に色を扱う職業の方には大きな影響が出ることがあります。当院で採用している眼内レンズは、よりヒトの水晶体に近い色波長とするために黄色く着色された眼内レンズです。そのため、術後により自然な色合いでものをみることができます。また、着色眼内レンズは紫外線に近い波長の色をより吸収するため、加齢黄斑変性症などの紫外線等が誘因と考えられる病気の予防にもなると期待されています。
中間距離も見やすい(レンティスコンフォートのみ)
通常の眼内レンズにくらべ遠方から中間距離(眼前から1mくらいまでの距離)にピントを合わせるように作られた眼内レンズです。 手術を受ける方のライフスタイルや眼の状態によりこの眼内レンズを使えない場合がありますので、ご希望の方は担当医までご相談下さい。