子どもの近視について
子どもの近視は近年増加傾向にあり、令和5年度学校保険統計によれば、小学生の約4割、高校生の約7割が裸眼視力1.0未満と報告されています。 この原因のひとつに現在のライフスタイルの変化が挙げられ、例えばスマートフォンやタブレット端末による近くを見る作業が多くなったこと、 また外遊びの時間が以前に比べ大きく減少したことなどがあります。
近視も強くなると、将来さまざまな眼疾患にかかりやすくなるとされています。白内障や緑内障、網膜剥離などはよく知られている近視と関連のある 疾患で、とくに近視の程度が強くなればなるほど発症リスクが高まります。
子どもの近視は学童期に発症し、成長に伴い進行する傾向があります。 したがって、近視の進行を抑えようとするならこの時期に何らかの対処をするのが効果的と言えます。
近視の治療について
近視への対応として、眼鏡やコンタクトレンズの装用や屈折矯正手術のほか、学童期には生活習慣の改善や近視の進行を抑制する治療が挙げられます。 これまで近視を抑制する治療薬は日本になく、海外で販売されている点眼薬を輸入して使用する方法が取られていました。
リジュセアミニは今回初めて日本で正式に認可された近視抑制治療薬で、海外で広く使用されていた点眼治療薬と同等の薬剤となります。 これは0.025%アトロピン点眼薬で、近視の進行を遅らせることが科学的に証明されており、平均60%の進行抑制効果があるとされています。
現在、治療開始準備中です。診療態勢が整いましたらお知らせいたしますので、今しばらくお待ち下さい。